■まるで自分の手が鋏と一体化したと錯覚を覚えるほどの鋏
貴輔の真骨頂はその剛性感です。同じ鋼を使い、同じ硬度がでている鋏でも、焼き入れやその他工程によって、この剛性感には大きな差ができます。実際に枝を挟んだ時に出る剛性感の差は、現場で使えば使うほど感じていただけると思います。貴輔の使い心地を表現すると、普通、枝を挟む際、手輪にかかる指先に力加減を感じるのが、貴輔は指先そのもので枝を挟んでいるような感覚です。
間中刃物鍛錬所はカマや鍬・鋤といった農具から、ナイフや包丁といった刃物まで、様々な鍛造品を製作しています。安来鋼からJIS規格の刃物鋼といった多種多様な鋼を用い、大物から薄物まで製作することによって培われた、どんな鋼も用途に合わせてその素材の特性を最大限に引き出すノウハウが、この鋏に活かされています。
※一丁一丁手づくりにつき、入荷時よって仕様に多少の差がありますことをご了承ください。
全長 | 2.5寸:約200ミリ 3.0寸:約215ミリ |
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刃長 | 2.5寸:約75ミリ 3.0寸:約90ミリ(ともにリベット中央から刃先) |
重さ | 2.5寸:約210g 3.0寸:約220g |
使用鋼 | 安木鋼・青紙2号 |
貴輔の刈込鋏(青紙鋼)での、研ぎとメンテナンスについての動画です。修復と研ぎの様子になります。貴輔に関わらず、あらゆる刈込鋏に応用できることなので、ぜひご覧ください。
脈々と続く野鍛冶の技と切れ味の徹底追及が融合したニュースタンダード【貴輔】
先代までの屋号は間中刃物店。後を継いだ5代目の間中俊輔さんは、間中刃物鍛錬所と屋号を変え、特にこだわってつくった製品には貴輔の銘を刻印しています。若手鍛冶屋の中でも注目株とされるのは、その研究熱心さ。安木鋼はもちろんのこと、カスタムナイフの鋼材として有名なATS34やZDP189などの材料も、研究の末に扱えるようになったそうです。
プロの庭師用の道具として貴輔が注力して作成しているのは、刈込鋏。関東一円の職人のために、あらゆる農具や刃物をつくってきた先代の薫陶を受け、広く深くという思想の中から生まれた刈込鋏は、代々培ってきた経験と技術に加え、5代目の努力と合理性とセンスが詰まった製品となっています。
販売価格 | 38,500円(税込) |
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型番 | 7871 |
私が今まで手にした鋏の中では今のところ一番かな。